2008年 10月 22日
45歳のウェディングドレス選び
昨日行ったフットケアーサロンに雑誌ヴァンサンカンのウェディング特集が置いてありました。
いくつになってもいつ見てもウェディングドレスって心躍りますよね。
結婚記念日を迎えたばかりだし、6年前の自分のウェディングドレス選びの事を
記憶が色褪せない内に綴り残しておくのもいいかも。
なんて思いまして、きょうはそんな昔話です。 (長編です・・・)
結婚が決まり日取りも整った「花嫁TO BE」にとって、ドレス選びは最高に幸せを感じる時ですよね。
でもね、当時、私はこのドレス選び(探し?!)が憂鬱で・・・ 気が重くて・・・
そのわけは、自分の年齢! 45歳の花嫁ですもの。
ドレスサロンに行くのも恥ずかしいやら気が引けるやらで敷居が高くて高くて、とても入れません。
「お嬢様のドレスをお探しですか?」なんて言われたらどうしよう~っていう心境でした。
そんな私を見かねた年下の仕事関係の友達が自分が数年前に利用したドレスサロンを予約してくれて
一緒に行ったのがパーティーの三ヶ月前。
アンケートに希望を書き込んだ後、フィッティングルームに通され、選び出された数点を試着するものの
全然自分が盛り上がらない・・・ ど~してこんなにテンション低いんだろう~?って言う程。
自分がイメージしていたドレスに合うものがなかったという事も大きいのですが、接客して下さった方が
とてもお若くて。 そして一番気になったのがとても事務的で。 私、とっても居心地が悪かったんです。
それからしばらく仕事がすごく忙しかった事もあり、パーティー会場に決まったレストランが紹介
してくれるレンタルショップでもいいや・・・ってちょっと投げやり状態。
そうこうしているうちにパーティーの日まで2ヶ月半くらいになっていたかなぁ~
当時よく麻布十番でご飯を食べたりしてまして、その夜も友達と待ち合わせたお店に
向かって歩いていた時の事。 ウェディングドレスサロンの前を通りました。
何十回、いや、何百回と通っている道ですのでドレスサロンがある事は知っていたのですが
あまり意識していなかったので、その時初めて「あっ!こんなところに!」って感じ。
全面ガラス張りのその小さな店内にはオーナーとおぼしき年配の女の方がすてきな
ライティングビューローの前に座っていらっしゃいました。
待ち合わせまで時間があったので勇気を出して入ったお店がELAN。
私がこちらにすべてお任せしようと決めたのはこの素敵なオーナーさんとの出会いがあったから。
(HPのアルバムをクリック、右の写真のメガネの方です)
完全オーダーメードのこちらのサロン。 仮縫いの時はパタンナーさんがいらっしゃいますが
いつもお店にいらっしゃるのはデザイナーのオーナーさんお一人。
数日後にお伺いしてゆっくりお話させて頂き、もうここしかない!と運命的な出会いを感じました。
いきなりストレートに「どんなドレスがお望みですか?」と聞くのではなくて、まずは世間話から入り、
何気ない会話から少しずつお客様の事を知って行こうという思いが伝わってくるのです。
このオーナーさんとの会話が当時ものすごく忙しくてテンパっていた私にはヒーリング効果となり、
毎回打ち合わせでお伺いするのが楽しみになっていました。
そう、ある意味、セラピーでしたね。
デザイン一つ取ってもとことん、本当にとことん、話合って下さいました。
私の漠然としたリクエストを、いくつものパターンにして下さって、選ぶのに困ってしまったほど。
仮縫いの段階での大きな変更も「全然気にしないで下さい! 本当に納得のいくものをつくりましょ!」って。
女心は常に揺れるものです。 私も始めに描いていたイメージからはかなり離れたドレスになりました・・・
それもこれもオーナーさんが私の体を熟知して下さり、長所を生かし短所を隠す努力をして下さったから。
とても細かいところにまで目を配って下さり、パーティーの流れに添ってお色直しをしなくても
ドレス姿にちょっとした変化を付けるアイディアも頂きました。
式を挙げなかったのでベールもいらないと思っていたら、オーナーさんの提案で、パーティー前の
親族と二人の写真撮影の時にベールを着け、そのままの姿でゲストをお迎えしました。
パーティーの中でゲストの方お一人お一人に私達があるお料理を配る事になっていたのですが、
「皆様の視線があなたの手首に集中するので手袋に生花を付けましょう! その時のご主人の
コサージュもお揃いの生花にしましょう!」って言って下さったり。
この付け替えの為に私は何気なく会場を出て、廊下でスタンバっていたオーナーさんとメイクさんに
ささっとベールを取ってもらい、手袋も替え、オットのコサージュを持って、また何気にニコニコ
しながら会場に戻り、さり気なくオットのコサージュを差し替えましたぁ~
そう、そうなんです、当日の着付けからパーティーが終わるまでオーナーさんが会場にずうっと残って
下さって、「何かあればすっ飛んで行きますからね」と笑顔で送り出して頂き、どんなに緊張が
ほぐれた事か・・・
お若い時にご主人の海外勤務でバンコクに暮らしていらっしゃった繋がりで、こちらのドレスは
すべて張りがあり光沢が綺麗なタイシルク。
パーティーが終わったら裾を切って黒などに染め直してワンピースにする事もできます。
・・・なんてね、まだウェディングドレスのまま我が家にありますけどね!
この記事を書いていて久し振りにあの素敵なオーナーさんにお目に掛かりたくなってきました。
近々ドレスを持ってお伺いしようかしら。
40代半ばでのウェディングドレス選び、アラフォー世代の結婚が増えている今、
私と同じように気後れしたり尻込みしたり恥ずかしがったりしている方も多いのではないかしら。
臆する事なく堂々と「今の自分は輝いている!」と自信を持って運命のドレスを探し求めて下さい☆
(写真が大きくてすみません! 私のソフトではこれより小さくできないらしくて・・・とオットは言う。
近日中に新しいソフトをインストールする予定!)
by yuzudiary
| 2008-10-22 14:43
| ひとり言